手に馴染んだ道具

仕事でも趣味でも手に馴染む道具は心地よいし使用して信頼と安心感があるものだ。
カメラは散々遠回りをしたがLeicaで落ち着いた。コーヒーの道具たちは仕事柄様々な器具も使うが、ドリップポットだけはタカヒロに落ち着いている。お気に入りの道具たちは仕事する時に雑念を拭ってくれる。言わば体の一部となり相棒のようなものだ。それらの良さや評価はたくさんの方々が書かれているので勝手ながらここでは割愛させて頂く。


最初に買ったのが「Leica MP」、全く余裕があって買えたものではなく、これだけ高価なものだからきっと良い写真が撮れるに違いないといった理由からだ。手にしてみると小ぶりで重量感があった。使ってみると当時は一眼レフ慣れしていたので、レンジファインダーの使い勝手がよく分からずうまく写真を撮れなくて相当な無駄遣いをしてしまったと後悔したのを覚えている。フィルム2本だけを撮って半年ほど放置していた。頭の恥に格好良いカメラなのにうまく使えないのは格好悪いと思い、それからはどこへ行くにも一緒に連れて歩いた。

現在は仕様変更になってしまったが初期の「Leica M Monochrom」、カラーフィルターを持たないことで解像度が極めて高い。モノクロ専用機。かなりスパルタンともストイックなカメラである。このカメラで全段の新聞広告を撮影する機会がありモデルさんの表情を緻密に再現してくれた。被写体の質感を有効に見せてくれるカメラだと思う。

使い込むこと

小ぶりのボディはさほど負担にならず雑踏に溶け込みとても使いやすく思っている。数年前に地元で創刊した雑誌1冊分の撮影に挑戦した時はパララックスやレンズの最短距離に閉口したがおかげで体感できた。海外出張、国内出張の撮影も軽快に撮影している。最初はうまく使えず放置していたカメラは今ではラインナップも増え、様々な状況で応えてくれる頼もしい相棒だ。